時計修理の阿蘇Tick（あそチック）へようこそ♪

昔懐かしい手巻きのリズム製の掛時計（クロック）の修理例です。
外観はこちらです。
オーバーホール (分解掃除) とガラスが外れているので取り付けてとのご依頼でした。

内部を見ると、長年ご使用による汚れと油切れが見られました。

 

前回修理した所に持って行った所、
これ以上の修理は出来ませんと言われてしまったらしく、
どうにかなりませんか、とお持ち込みいただきました。

 

本来時間毎に音が鳴る仕組みになっているのですが、

その部分の仕掛けに缶詰を切り取ったような謎の金属片が巻きついています、、
これでは音が鳴らないようになるので、
わざと音が鳴らないようにされているんですか？とお客さまに確認すると、
音が鳴るように出来るならそちらの方が良いとのことで、
金属片を外し、部品を調整していきます。

 

また、外れたガラスを見ると、サイズが本来のものより小さいガラスを無理やり留めてあったので、
これもお客さまに確認し、適正なサイズのガラスへ交換をします。

 

ゼンマイを巻いた際に残量を示す機構の特殊部品が２つ無いことも分かり、
特殊部品の為、製作には多大な時間と金額がかかる旨を説明し、
残量表示は必要ないということで修理を進めていきます。



全部の部品をばらし、丁寧に何度も洗浄を行い、悪くなっている部品は交換します。

古いものは部品がない場合がありますので、その際は部品を作ります。

 

とても根気と手間のいる作業が続きますので、お時間は3～4ヶ月かかります。
修理が終わったら、ランニングテストを行います。
クロックは古いものが多いので、微調整を慎重に行います。

 

長く使われているうちに歯車を入れる地板の穴にかなり変形が見られましたので、

補強を行いました。

 

時計と機械を止めているネジなど錆びているものは交換しました。
お代はオーバーホール (分解掃除)+ガラス交換他 で24000円+消費税でした。

お代の基準金額はこちらからご覧ください
クロック修理について