2016年03月10日

SEIKO(セイコー)掛時計(クロック)の修理例

昔懐かしい手巻きのSEIKO(セイコー)の掛時計(クロック)の修理例です。
外観はこちらです。
巻いてもすぐに止まるとのことでご依頼をいただきました。

内部を見ると、長年ご使用による汚れと油切れが見られました。

 

前回修理された所でホゾ穴(歯車を入れる穴)変形の処置の為と思われますが、

地板(歯車を並べる基盤)に鉄片を貼り付けてあり、

地板の厚さが変わったのを調整する為か、歯車を切断してありました。

油切れや汚れが入り動かなくなったようです。

 

スムーズに動かす為に、鉄片を外し、長さが足りなくなった歯車を交換し、

ホゾ穴補強の為ブッシュを埋め込みました。

 

時計の側面を見ると、昭和42年に贈られたもののようで、

やがて半世紀経とうかとしている為、地板自体や各部品に微妙な変形や劣化が見られ、

部品を磨いたりの調整とランニングテストにかなり時間を掛けました。

SEIKO(セイコー)掛時計(クロック)の修理例
 
SEIKO(セイコー)掛時計(クロック)の修理例

全部の部品をばらし、丁寧に何度も洗浄を行い、悪くなっている部品は交換します。

 

とても根気と手間のいる作業が続きますので、お時間は3~4ヶ月かかります。
修理が終わったら、ランニングテストを行います。
クロックは古いものが多いので、微調整を慎重に行います。

 

長く使われているうちに歯車を入れる地板の穴にかなり変形が見られましたので、

補強を行いました。

 

お代はオーバーホール (分解掃除)で25000円+消費税でした。

お代の基準金額はこちらからご覧ください
クロック修理について


※修理金額は修理時点当時のものになります

(このページを見られているタイミングや交換部品などによって金額が変わってくる場合がございます)

 

 

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Posted by 阿蘇Tick at 17:55│Comments(0)時計の修理例
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